同じような環境で育ってきた兄弟なのに、性格は全然違う。
住んでいる地域や国で、「○○の人は気が強いから」とか、「○○人は真面目だから」といった言われ方をしたりする。
なぜこのような傾向や違いが生じるのでしょうか。
何がこういった分かれ道を作り出しているのでしょうか。
「やる気のある人」と「やる気のない人」の違いをよく示しているアトキンソンとリトウィンの実験があるので、ここに取り上げてみよう。
実験は男子学生を被験者として輪投げをしてもらうというもの。
ただし、この輪投げにはひとつ仕掛けがある。
輪投げをする人は的までの距離を自分の自由に選択できる。また、その距離が遠いほど高得点が得られるというもの。その10回の合計点で競い合う。
想定される結果としては、やる気のある人ほど遠くから高得点を狙い、やる気のない人は低い得点でも近くから狙う。とまあ、このような感じではないだろうか。
しかし、実際の実験結果は大きく違っていました。
先の実験対象となった被験者には、あらかじめやる気の「ある」「ない」の両差を行っていたのですが、それに基づくと次のような結果となった。
【やる気のある人】
ほぼ一貫して中間の距離から輪を投げた。
【やる気のない人】
近い距離から投げてみたり、かと思うと、遠い距離から投げることが多かった。
このことから分かることは、やる気のある人ほど現実的な目標を設定し、着実にこなそうとする。一方で、やる気のない人は失敗を恐れて近くから投げたり、失敗しても仕方がないほど遠くの距離から投げていた。
実は、心理学的にはやる気のことを「達成欲求」。逆にその対極に位置するものを「失敗回避欲求」と呼んでいる。
つまり、やる気のある人はあくまで自分の努力によって成果をあげようとするため、現実的な目標を立てようとする。
しかし、やる気のない人は失敗を恐れるあまり目標を低くして失敗を回避したり、逆に失敗して周囲から非難されることを恐れるため、目標を過度に大きなもつことで、失敗しても当たり前という自己防衛をするのです。
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